もっと読みたい「洋服の話」
先日、ついに服部晋先生の書かれた「服部晋の『洋服の話』」を読了しました。これは雑誌「ラピタ」(小学館)の連載に、書き下ろしを加えてまとめた本です。もちろん連載中にも読むことはできたのですが、「どうせ本にまとまるだろうし、そのとき一気に読んだ方がおもしろい」と考え、連載中はほとんど目を通さずに我慢していたのです。いやぁ我慢した甲斐がありました。これまでに読んだ紳士服関係の本の中では、一二を争うおもしろさ。その詳細は、とにかくこの本を読んで実感していただくとして、2004年末に開かれた「若手テーラー交流会・兼・忘年会」にゲストでいらっしゃった服部先生のお話も、短いながら含蓄に富んだ良い話が満載でした。そこで先生が披露された話とは、たとえば「ウイングチップの穴は何のため?」「礼服のポケットにフラップは必要か?」「サイド・ベンツは何のため?」「紐靴と紐のない靴、どっちが格が上?」といったもの。残念ですが、これらは「洋服の話」には載ってません。もし、その中身を知りたいのなら「ラピタ」の編集担当者に「服部先生の洋服の蘊蓄に関する新連載を是非!」と手紙を書いてください。担当者の名前は「洋服の話」の奥付にちゃんと書いてあります。実はここだけの話、新連載の話があるのですが、服部先生がまだ承諾していないのだそうです(先生から直接、伺いました)。ですから読者の皆さんからの要望が多ければ、担当者も先生の説得に力が入ると思うのです。ところで「洋服の話」を読んで、ちょっと困ったことがひとつ。それは“なんとか一着、先生にスーツ(あるいはジャケットでも)を作ってもらいたい”という欲望がムラムラと湧いてしまうことなんです。皆様も、お気をつけて!


